炭酸カルシウムは建設業界において広く応用されており、セメント、コンクリート、モルタル、パテ、石膏製品、建築用塗料などの重要な構成材料です。炭酸カルシウムの活用により、建築材料の性能向上やコスト削減が実現でき、建築物の耐久性および美観も改善されます。主な用途は以下の通りです：

1. セメント生産

• 炭酸カルシウムはセメント製造における主要原料です。石灰石（主成分は炭酸カルシウム）を焼成することで酸化カルシウム（CaO）を生成し、これはセメントの主要成分の一つとなります。

• セメント製造過程において、炭酸カルシウムはカルシウム源を提供するだけでなく、助溶剤としても機能し、クリンカーの焼成温度を低下させ、エネルギー消費の削減にも寄与します。

2.コンクリート骨材

• 天然石灰石を破砕・篩分した後、コンクリートの骨材として使用されます。

• 炭酸カルシウム系骨材は一定の強度と耐久性を有し、コンクリートの圧縮強度や耐摩耗性を向上させます。

3. モルタルとパテ

• 炭酸カルシウム粉末はモルタルやパテの充填剤として使用され、体積を増やしコストを抑えることができます。

• また、保水性を改善し、施工性能を向上させます。

4. 石膏製品

• 炭酸カルシウムは石膏製品の充填剤として使用され、強度や硬度の向上に寄与します。

• 耐水性を改善し、製品の耐久性を高める効果もあります。

5. 建築用塗料

• 炭酸カルシウムは建築塗料における充填剤として使用され、隠蔽力や付着力を向上させ、コストを削減します。

• さらに、塗料の耐候性や耐摩耗性の向上に寄与し、長寿命化を実現します。

6. その他の応用

• 人工大理石やテラゾーなどの建築装飾材料への応用。

• 防水塗料、防水シートなどの建築用防水材料への応用。

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