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茶農・余金炘氏、伝統農業の積極的な転換を推進 産学連携で相互に向上

2023/03/08

▲ 中興大学と産学連携し、ナノカルシウムと微生物を導入して茶樹がますます健康に/撮影:李偉廷記者

 

伝統農業をより一層発展させるため、名間郷の地元茶農である余金炘氏は、半年前から中興大学と産学連携を開始しました。茶園にはナノバイオ技術のナノカルシウムとバチルス・サブチリス(枯草菌)を導入し、自然の方法で茶の品質を向上させ、エコフレンドリーな環境を実現。現在、その成果が徐々に現れ始めており、学術と産業の連携の重要性が示されています。

 

伝統的な農家にとって、茶の健全な成長には農薬の散布が必要でしたが、時代の変化とともに現代市場のニーズに合わなくなってきています。余氏は中興大学との産学協力により、ナノカルシウムと枯草菌を利用して伝統農業の転換に成功しました。

 

中興大学化学系の名誉教授・鄭政峯氏によると、過去は農薬で害菌を抑える方法が主流でしたが、同時に有用菌も死滅させてしまっていました。人間と同じように、茶樹も健康であれば自己免疫機能で害菌に対応できます。実験により、ナノカルシウムの構造は内部が炭酸カルシウム、外部が炭酸水素カルシウムであり、後者は粘着性があり、茶葉に付着して分解せず、徐々にカルシウムイオンを放出して免疫力を高めます。

 

中興大学植物病理学系の黄姿碧教授は、昨年9月から茶園にバチルス・サブチリスを導入しており、この菌はバイオフィルムを形成し、植物の表面や根を覆い、多糖類を分泌して、気候変動や乾燥時の保水に効果があります。

 

余氏は、試験期間は半年に過ぎないものの、茶葉や茶園の生態が明らかに成長したと述べており、今後も追跡調査を継続し、新しい農業方式を全面的に取り入れていく方針です。これは茶農や学術の両方にとって共に成長する道となります。

 

学術研究と地元産業の連携が相乗効果を生み、農業は徐々に先進技術へと向かっています。各方面の努力により、今後は茶農がより多様な手法を活用し、地域産業のさらなる発展が期待されます。

 

ビデオリンク:
 https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=Z4XPZ3_IOWU


ニュースリンク: 
https://news.st-media.com.tw/news/24536

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